キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜

「……俺の前でイチャつかないでくれるかな？」



合山くんが拗ねたようにそう言う。



「へっ、イチャ……⁉︎ 」




イチャついてないはずだ。これは普通のやりとりだったのに。



すると蓮斗はクスリと笑った。




「悪りぃな、俺と詩織は相思相愛なもんで。」



からかうような口調の蓮斗に、

私の頬は赤く染まり、合山くんはため息をついていた。




「本当、ラブラブですね。ムカつくほどに。ま、羨ましくなんてないけど。」



合山くんのその言葉に蓮斗は重ねるようにして続ける。



「いや、羨ましいんだろ？願望は口にしたほうがいいぞ。」