キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
異変が起きたのは急だった。
その日は朝からダルくて、頭痛がするし、眩暈もしていた。
そしたらやはり、高熱があったらしく俺は母さんと共に、病院へ行った。
そして、いろんな検査をして診察室に入ると、
「明日、ここの病院に行ってください。」
大きい病院の紹介状を書いて渡してきた。
「え、なにかあるんですか?」
母さんがそう聞くと医師は困ったように眉をひそめた。
「椎名さんの病状は結構悪くてですね。ここの病院じゃわからないこともあって。」
そんな重症なのだろうか?
だってただ熱がでただけだぞ?
いまいち実感がわかない。