キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「椎名くんの病気の進行が思ったより早くてですね、手のつくしようがありません。

これ以上、抗ガン剤を打ったところで副作用でもっと身体が弱るだけでしょう。」



医師のその言葉に、呆然とする俺とやはり泣き崩れる母さん。



今日は母さんの隣に父さんもいて、父さんは静かに涙をこぼしていた。




「……ハッキリ言ってください。俺は半年、もつんですか?」



この間より、病気が悪化しているのなら半年持つのは難しいだろう。




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