キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「それは…多分、無理でしょう。

本当、進行が早いので、いつ死んでもおかしくない状態です。」



医師にそう言われ、自然と涙が出る。




「じゃあ、お願いしてもいいですか?」



最初で最後のお願いを。



「なんですか?」




どうせ死ぬのなら、俺は、




「学校行きたいです。」



学校行って、合山と会って詩織と話したい。




医師の瞳を見つめてそう言うと医師は少し考えてから頷いた。




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