キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「まぁ、いいでしょう。ただし一週間だけです。いいですか?」



「ーーはいっ。」



ということで、俺は明日から一週間、退屈な入院生活を過ごさなくて良くなったのだった。





***



次の日は、日曜日だった。




退院してすぐ、詩織に会う。



「蓮斗⁉︎ 退院したの?」



「あぁ。」




メールしないで会いに行ったからか、詩織はすごく驚いていた。




「もう、遅いよっ!」



はしゃぐ詩織に胸が痛む。



「ごめんな。」




詩織はしばらくブーブー言っていたけど、



「おかえり、蓮斗。」




そうやって笑顔で言ってくれた。



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