キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「だから……心配すんな。」



俺がそう言うと、合山はフッと笑って俺と目を合わせた。




「なら、よかった。」




そう言って合山はニッと笑った。




ーー合山、悪りぃ。本当のことは言えないんだ。



何があっても絶対に言えない。



おまえと、詩織には。

心配なんてかけたくないから。不安になんてさせたくないから。



「俺、帰るな。」



「おー、また明日な。」



また明日、か。



こいつや詩織と過ごせる日は、あとーー



ガラにもないけどそんなことを考えてしまう。



ハァ、俺ってどちらかというとポジティブなんだけどな。




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