キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
部屋の名前はすみれ。
「ね、すみれの花言葉って、『誠実』とかだよね?」
私がそう聞くと蓮斗はニヤリと笑った。
「あぁ。でも他にも『小さな愛』っていうのもある。
だから、俺と2人で愛でも…育む?」
意地悪に言う蓮斗。
「は、育むわけないでしょっ!」
そもそも愛ってなんなんだ。しかも育むってどういうことなの。
だけどなぜか顔が赤くなる。
「嘘だよ、入るぞ。」
蓮斗のその言葉で私たちは部屋に入る。