キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
そうこうしながらも、
あっという間に最終日になってしまった。
明日には病院へ戻らなければいけない。
「詩織、菜の花畑行こう。」
今日は菜の花畑に行くと決めた。
母さんの車に乗せてってもらい、菜の花畑へ。
「蓮斗、行こっ!」
無邪気に笑う詩織が愛おしくて仕方がない。
「蓮斗、見てっ、チューリップだよ!」
詩織が俺の服を引っ張りながらそういう。
「ん?本当だ。綺麗だな。」
「うんっ!」
それからもたくさんの花を見てると、
俺は一輪の花に目が止まった。