キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
帰りの車で俺はポケットにあるこの花をどうしようか悩んでいた。
…思わず取っちまったけど、どうしよう。
あぁ、何も考えなしにちぎりとるとか…ごめん、花。
俺はいとも簡単に花の命を奪ってしまった。
そう考えると激しく自己嫌悪だ。
「蓮斗、花の保存方法ってあるの?」
すると、詩織がそう聞いてきた。
「んー、ドライフラワーとか栞とか?」
詩織のおかげで思いついた。
この花を保存ーー栞にすればいいんだ。