キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「素直っつーか、詩織とは小さい頃から一緒だし、たくさん弱いところを見られてきたからな。」
俺がそう言うと合山は涙を拭った。
「……そんな眞鍋ちゃんにも言えないことが今、起こってんだろ?」
合山の言葉に静かに頷く。
「眞鍋ちゃんだから…好きだから言えないんだろ?」
合山のその言葉に目を伏せる。
「だけどな、心配してるやつにどんな言葉を言っても、嘘をついても安心しないんだ。
おまえは嘘つくのが人一倍下手なんだから余計にな。」
そう言って合山は俺の目をじっと見つめた。