キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜



「蓮斗は全部種類わかるの?」



「いや…わかんねぇのもあるけど大体はわかるかな。」



へぇ、やっぱ蓮斗はすごいや。

私なんて椿しかわかんなかったもんね。



「ねぇ、蓮斗、」



蓮斗に花の名前を聞こうとすると、電話がなった。



「はい、なに?」



お母さんからで、出る。



「私たち、お風呂はいってくるわね〜。温泉らしいわよ。」



そういうなり、切れる電話。



そ、それだけ?


呆気にとられてしまう。



ってか、私たちって入学祝いに来たんだよね?


お母さんたちが祝うんじゃないの?私と蓮斗、お互いを祝っとけってことなの?



そう思うけど気にしないでおく。


だって、お母さんたちのことだもん。


どうせ私たちの入学祝いというのは口実で、
お母さんたちが楽しみたいだけってもうわかってるもん。



まぁ、べつにいいけどね。



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