キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「椎名さん、信じてあげてください。蓮斗くんの病気、治るって。
お母さんが信じなくちゃ、治るもんも治りませんよ。」
そう言う看護師さん。
びょう、き?
蓮斗が?病気?
「そうですよね…っ。蓮斗は治ります。もともと強い子なんですから。では。」
「はい、また。」
そう言って看護師さんと蓮斗のお母さんは別れる。
蓮斗の病室……行かなきゃっ。
蓮斗のお母さんにバレないよう、私は遠回りをして蓮斗の病室へと向かった。