キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




その瞬間、胸がドクンッと嫌な音を立てる。



「……治るんだよね?」



ただの風邪とか熱、だよね。




「それは……」



言葉を詰まらせる蓮斗。



「本当のこと言って、蓮斗。」



ジッと蓮との目を見つめると、そらされる。




「……治らない。しかも、症状は悪化してるらしい。

俺、いつ死ぬかわからないって言われたんだ。」



淡々とそう話す蓮斗。




「え、ウソ、だよね?」



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