キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「……ごめん。」
蓮斗にそう言われて、目に涙が溜まる。
こらえなきゃ、と思う暇もなく涙が溢れでる。
「ウソだよ…っ……そんなわけ……っ…」
ポロポロ布団に涙を落とす。
「詩織…おいで。」
蓮斗にそういわれ、抱きつく。
なるべく蓮斗の負担にならないよう、点滴とかの邪魔にならないよう、
軽く抱きつくと、グイッと引き寄せられる。
「……遠慮すんな、バカ。」
「うわぁんっ!」
優しく私の頭を撫でる蓮斗と、泣きわめく私。
わかってるよ、蓮斗の方が辛いことくらい。
だけど、涙が止まらないんだ。
嫌だ、死なないで。
もっと一緒に話したいよ、遊びたいよ。
「詩織……」