キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「……っ…な、に?」
名前を呼ばれ、顔を上げると涙を拭き取られる。
「泣くなよ…。俺はおまえが笑ってる方が好きなんだよ。」
蓮斗にそう言われ、余計に涙が出てきてしまう。
「……だから、泣かないで。つっても、難しいよな、ごめん。」
蓮斗に謝られ、急いで涙を止めようとする。
だけどーーやっぱり無理だった。
泣いても泣いてもまた涙が出てくる。
気づいたら、泣き疲れて寝ていたらしく、
目を覚ましたのは自分の部屋のベッドの上だった。