キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「電話、なんだった?」
「あーうん、お母さんたち、お風呂行くって。蓮斗はどうする?」
私がそう聞くと蓮斗は少し考えてから、
「んー、俺は夕食食べてからでいいや。」
と言った。
「じゃあ、わたしもそーしよっと。」
私がそう言うと蓮斗は少し困ったように笑った。
「おまえはできる限り遅くに入れよ。できれば俺が寝静まったあとがいい。」
「へ、なんで?」
そんなの無理だし。髪の毛とか乾かさなきゃいけないし、
私だって早く寝たいもん。
「……なんでもねぇよ。」
質問の答えになってないことを言って蓮斗は立ち上がった。
「夕食は5時半からだってよ。母さんたちの部屋で食べるらしい。」
メールが来たのか、携帯をいじりながらそう言う蓮斗。