キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
幸運が必ず来る……俺の幸せはもう来たよ。
詩織と出会えた時から。
大好きだった。詩織が。
俺、幼稚園のころから詩織のことが好きだった。
…そんなこと本人には絶対に言えねぇけどな。
喋る前からずっと、好きだった。
ガキの頃は、可愛い、とか、明るいからとかそんな理由で好きだったけど、
成長してくうちに、詩織のまわりは笑顔で溢れてることに気づいたんだ。
詩織が笑顔になると、まわりの奴らも笑顔になる。
詩織にはみんなを笑顔にさせる天才だったんだよな。
いつの間にかそれは、ガキの頃抱いていた憧れ、というものより初恋という言葉に変わった。