キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「詩織、おまえは幸せになれよ?」



俺がそう言うと詩織はギュッと俺の手を握った。




「なるよっ!なるけど…蓮斗もだよ?」



詩織のその言葉に俺は曖昧に頷いておく。




詩織、俺はもう充分すぎるほど幸せだったんだよ。



そして今、死んでほしくないと泣いてくれるやつがいる。



幸せすぎるだろ。




ニコリと笑うと詩織も返してくれる。



「ありがとう、詩織。」




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