キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「詩織ちゃん?お墓参り来てくれたの?」



「あ……はい、蓮斗のお母さんも?」



私がそう聞くと蓮斗のお母さんはフルフルと顔を横にふった。



「いいえ、私はさっき終わったの。手を洗ってたのよ、公園で。

そしたらたまたま詩織ちゃんを見かけて。」




そして蓮斗のお母さんは鞄をゴゾゴゾと漁る。




「さっきまでね、合山くんだっけ?蓮斗の友達も来てくれてたの。

あの子は本当に恵まれてるわね。」



そして封筒を差し出される。



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