キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




涙をごまかすかのように、手紙での眞鍋ちゃんの話のところを読み返す。



ふっ、本当、面白いな、あの子。



髪切ったのに気づかないとかありえないだろ。



クスリと笑い、涙をごまかしていると、



「わー、咲いてるっ!」



下の階で母さんの声がした。




「ねぇ、ちょっときて!」



俺を呼ぶ母さんの声。



「……わかった。」



涙を一瞬で拭き取り、母さんの元へと行く。



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