キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「ごめんってばぁ!てか、本当先いって!」



「んなことできるかよっ!」



先に行って、と言うとなぜか怒る蓮斗。




「ひゃーっ、ヤバイ、時間ないよっ!」



8時7分に準備が終わり、靴をはく。



「走るぞ。」



蓮斗に手をつかまれ、引っ張られる。




そして、


キーンコーンカーンコーン


学校まであと数メートルのところでチャイムがなった。



走るのが速い蓮斗はきっと、1人で走れば確実に間に合うのに、

遅れてまでも私を引っ張って走ってくれたからすごく申し訳ない。



ってか、本当に先行ってくれればよかったのに……
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