キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「本当……次、遅刻するようなことが起きたら先行って?」
私がそう言うと蓮斗は首を横にふる。
「無理。おまえ1人で登校とか心配すぎるだろ。」
蓮斗はそう言ってるけど……
「あの、私もうそんなに幼くないんですけど。」
学校くらいには1人で行けるし。
そう言うと蓮斗は時計を見る。
「うおっ、ヤベ、HR始まるわ。早く行くぞ。」
「う、うん。」
シューズにはきかえて、階段をのぼり、蓮斗と別れる。
「じゃーね。また帰り。」
「おぅ。」
そして教室の扉をあける。