キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「詩織、おはよう、今日は一段と遅いね。」
自分の席に着くと、綾香にそう言われる。
「うん、寝坊しちゃって……」
苦笑気味にそう言うと綾香はニヤニヤしながら口を開いた。
「蓮斗くんも一緒に遅刻?」
「あ、うん。待っててくれたから…」
私がそう言うと不気味に笑う綾香。
「やっぱ2人って……」
「ただの幼馴染だから。」
綾香の言葉にそう重ねる。
「ふーん?ま、とりあえずカバン片付けなよ。あと2、3分でHRはじまるわよ。」
「うん、綾香も席ついたら?」
私がそう言うと綾香は素直に自分の席に戻っていった。