キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
恥ずかしさを紛らすために口から出まかせにそう言う。
だけど、
ありえない、ただの幼馴染、
自分でそう言ったのに自分で傷ついてる私がいる。
「あぁ、俺らはそんな関係になるわけないよな…」
蓮斗のその言葉で余計に傷つくのはなぜだろう。
「うん、なるわけないよ…っ。」
なんで私は今、泣きそうなんだろう。
「………詩織。」
急に名前で呼ばれドキリとしてしまう。
「な、なに?」
「俺はおまえが辛そうな顔すんのは嫌いだ。だから…そんな顔すんな。」