キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




蓮斗にそう言われ、ビクッとする。



見透かされてる……私が今、泣きそうな顔してること。



「…なんでかわかんない。なんでこんなに辛いんだろ……」



ギュッと手を握りしめると蓮斗は私を抱きしめた。



「どう?ドキドキする?」



蓮斗にそう聞かれ、顔が真っ赤になってしまう。



ドキドキ?そんなの、するわけないじゃん……



そう思った。だけど、


ーードキ、ドキ


胸が高鳴るのはわかってしまった。



「ドキドキ、する…」



すると蓮斗はクスリと笑って私を離した。



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