キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
「ちょ、蓮斗、痛いっ、か弱い女子に何てことを……!」
「誰がか弱い女子だよ。うっさい、とか言うなんてなんも可愛くねぇよ?」
可愛くない、そう言われて胸が痛む。
「っ、可愛くないことくらい、自覚してるし……」
グッと唇を噛むとクスリと笑われる。
「嘘だよ、おまえはじゅうぶん可愛いっつーの。」
蓮斗はそう言って私の腕を離してくれた。
「ほら、行くぞ。もう家だ。」
蓮斗はそう言って私の前を歩いた。