キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
蓮斗とほとんど同時に振り向くと、そこには蓮斗の友達ーー合山くんがいた。
「あぁ、はよ。」
蓮斗が元気なくそう返すと合山くんも蓮斗の異変に気付いたのか眉をひそめる。
「蓮斗?おまえ、元気ねぇじゃん。なに?好きな子にでも振られた?」
合山くんはそう言ってなぜか私の方を見る。
え、なんで私を見るの?もしかして…私が蓮斗のこと好きだってバレてる?
だったらなんか怖い。合山くんってエスパーか何かなの?
「…そんなんじゃねぇよ。」
合山くんの手を振り払って私の手をつかむ。
「詩織……ダリィ…」
「へっ、だ、大丈夫?」
ヤバイ、いつもおまえ、とかが多いからたまに名前で呼ばれると…
てか、なんでそんなに息荒いの?本当、大丈夫なのかな……
同じことを思ったのか合山くんも口を開く。