虹をみつめて…。



クラス発表を見ると私と日比野くんは同じクラスだった。




『一緒だね♪』


「私、知ってる子いないから心強い」




クラスで1人浮くよりは良かった。


日比野くんは小さく笑って2人で教室に入った。


が、当然クラス全員の目がこちらを見る…――




『遅いぞ!
入学式から遅刻とはいい度胸だな』





30代ぐらいの男の先生がじっと見てきた…。


思ったより怖そうだ。


これはやっぱり…




『お前ら2人、えーっと日比野と藤崎だな。
ちょうど席も前後だ、後で説教だからな!』





ですよね…。


入学式早々からやってしまった。







< 10 / 360 >

この作品をシェア

pagetop