虹をみつめて…。



泣き空がだんだん晴れていく…


雲と雲の隙間から青空が顔を覗かせる。




『今回は虹出ないかー…』




私の前で肩を落とした真紘…


虹…


次はいつ見られるのかな…?




「いつかまた見られる日がくるよ!」


『だといいな』





真紘は目を細めて、歯を見せて笑顔を作った。


それを見て自分も自然と笑顔になる。


もう、その笑顔を曇らせたくない…




そう、この時の私はその笑顔をこれから曇らせる事をまだ知る由もなかった…-





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