虹をみつめて…。



しゃがんで小さくなって泣く真紘…


私はどう声をかけたらいい?


大丈夫だよ?

泣かないで?



そんなのわかんないよ…




すると碧斗が真紘の肩にポンっと手を置いた。





『なぎはお前の笑顔が見たいんじゃないのか?』





“笑顔”、渚さんが一番大事にしていた言葉だ。


お墓の前で真紘が泣いていると、きっと渚さんは辛くなっちゃう。


笑っててほしいのにって…





『そっか…そうだよな』





真紘は涙を拭いお墓をみつめた…




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