虹をみつめて…。
髪を吹いてくれるだけで良かったのに、ドライヤーで髪を乾かしてくれた。
悪いよって言ったら、『姉貴に嫌々させられてたし慣れてる。』って言われた。
もしかしたら碧斗のお姉さんは、碧斗を奴隷扱いしているのかな?
ドライヤーのスイッチを切った碧斗は再び私の髪に触れた…
首筋に指があたり少しこそばかった。
『ほんとサラサラだな』
「あっ!
今度は碧斗の番だよ!」
くるりと碧斗の後ろに周り、そっと髪に触れた…
生乾き程度になっている…
「ドライヤーの方が早いかもね…」
『髪、乾かしたかった?』
「うん」
なんか、やってみたかった。
ドライヤーのスイッチを入れて、優しく髪に触れて乾かしていく…
黒くサラサラして艶のある髪…