虹をみつめて…。
-碧斗 side-
やばい…また熱かよ…
ストレス溜まってんだな。
彩葉に触れたくても、触れちゃダメなんだ。
きっと真紘の事しか見てないから…
だから彩葉を笑顔に出来るのは俺じゃなくて真紘なんだ。
自分の部屋のベッドに横になると、彩葉が自分のハンカチを濡らして俺の額に乗せた。
心配そうにじっと見つめている…
あの時もそうだった。
保健室で俺が寝た時もそんな顔してたな…
『そんな顔…すんなよ』
「だって…」
『ただのストレスから出る…熱だから』
こういう事はよくある。
身体中が熱くて、動けなくなる。
すると彩葉が俺の胸に顔を沈めた…