虹をみつめて…。

最後…




あれから3日が経った月曜日



席替えを繰り返してから、なかなか真紘と席が近くならなかった。


真紘は廊下側の一番後ろから2番目

私は窓側の一番前…


これじゃ見れないじゃん。


そう、話す機会が少なくなった。


4限の授業が終わりまたいつもの昼休みがやってくる。


その時は席が隣同士の、なっちゃんと穂尭の席で食べている。


私の隣には碧斗

私の前には真紘がいる


真紘は美味しそうに焼きそばパンを頬張って食べている。




『彩葉の一口ちょーだい』




隣から私が右手で持っているサンドイッチを一口かじった碧斗…




「えっ!?
私、OK出してないじゃん」


『そうだっけ?』


「もう!
じゃあ、碧斗のカレーパン一口ちょーだい?」




するとニヤっと笑って私にカレーパンを向けた。


そのままかじりつくと…





「辛っ!」


『ははっ、ん?
お前今日お茶は?』


「忘れた…」





そうだった


今日は急いでてお茶忘れたんだった。





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