虹をみつめて…。



私はあの景色を忘れないだろう…




『ないよ』


「そっか…」




良かった…


虹は真紘と二人でもう一度見たい。




『彩葉の事…もっと知りたい』


「えっ!?」


『いや、やましい事じゃなくてだよ?
好きな食べ物とか…彩葉の好きなもの…』




真紘はベンチから立ち上がって、私の前に立った…


この感じ…碧斗の時と似てる。


あの時、碧斗は私に手を差し伸べた…


その手は温かくて…


安心して泣いちゃったんだよね。


可笑しくなって笑ってしまった…





『笑う要素あった!?』


「思い出し笑いだよ♪
じゃぁ、教えてあげる」





私の事を…




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