虹をみつめて…。



まさかのなっちゃんに伝えてなかったの?




『夏奈ごめん!
言うの忘れてた…』


「ったく…で、何?」




なっちゃんの鋭い目が穂尭を睨む…


すごい、なっちゃんが穂尭を引っ張ってるよね…


明るくて強気ななっちゃんが大好き。




『夏祭り…一緒に行きませんか?
てか、一緒に行ってください…』


「なんで敬語?
まっ、いいや♪
行こ?穂尭と一緒に行きたかったから」




すると見る見るうちに明るい表情に変わっていく穂尭…


その勢いでなっちゃんを抱きしめようとするが、「暑い!」その一言で離される。


二人はコントみたいで見ていて楽しい。




『碧斗は?
奈々ちゃん、誘ったのか?』


『一応…』



真紘の問に小さな声で答えた碧斗。




「なら決まりだね!」




私が背中を押して、みんな笑顔で頷いた。





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