虹をみつめて…。




真剣な目で私を見る真紘くん。




『ははっ、後でいいや♪
今日放課後用事ある?』


「ないけど…」


『あの場所に行こ!』





そう言って、あの日の様にまた私の返事なしに腕を引っ張られた。


何が何だかわからなかったけど、一つだけわかった。



真紘くんの手は温かかった。



優しい手をしてるんだ。






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