虹をみつめて…。
―真紘 side―
『ねぇ彩葉ちゃん、悩み事でもあるの?』
ずっと気になっていた。
何故なら、なかなか笑顔を見せないからだ。
いつも4人で話していても、彩葉ちゃんはうかない顔をしていた。
どこか気を使っているような…
「失恋した人の事が頭から離れないんだよね…
酷い降られようだったからかだけど」
彩葉ちゃんは俯いて応えた…
きっと、相当辛かったんだろう…
自分が好きだった人に、頑張って想いを告げて降られたんだ。