虹をみつめて…。


-真紘の彼女さんへ-


初めまして、武藤 渚です。

今読んでくれてる人はどんな人なんだろう?

きっと真紘に似合う素敵な彼女さんだろうなぁ…


えーっと、真紘から私の事聞いたよね?

情けなく私は病気に負けてしまいました。

そして真紘をいっぱい泣かせてしまった。

付き合いは言うほど長くないけれど、二人でいられた時間は私の宝物でした。

正直、誰にも取られたくなかった。

けど、そんな事言ったら真紘が将来幸せじゃなくなる。

悔しいけど、あなたに譲ります。


ホントはね、真紘とたくさんデートして笑いあって出来れば結婚して、幸せな家庭を築く事が私の夢だった。

でもそれが無理だって知った時、もちろんたくさん泣いたよ。

けど、私が無理なだけで真紘はそれができる。

相手が私じゃないだけ。

だから、私の夢をあなたが叶えて?


泣き虫で、寂しがりやな真紘を隣で支えてあげて?

真紘が泣いたら抱きしめてあげて。

涙が止まらなかったら
「大丈夫…大丈夫…私がいるから」
って言ってあげて?

そしたら大丈夫。

私がよくそれやってあげたら、泣きやんだんだ。

子供みたいでしょ?


でも、笑顔が素敵で優しくて…

本当にカッコよかった!


だから私に気を使わないで?

真紘とたくさんいろんな場所に行って、いっぱい話して私が知らない真紘をみつけて。

私は二人の心の片隅にさえ置いてくれれば嬉しいから。


真紘をよろしくお願いします。


お幸せに…



-武藤 渚より-


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