虹をみつめて…。



すると碧斗は口を開いて話し出した…



真紘の事が好きな私を好きになった事


奈々ちゃんを諦めるために恋をした事


でも、真紘の事をずっと見ていた私を見て叶わないって諦めた事…




『なら、二人をくっつけられないか…って思ってさ。
だから真紘にわざと妬かせた訳』




全て話終わると、碧斗は『バカだよなー』と笑っていた。


どうやら穂尭の話は合ってたみたいだ。


なかなか気持ちを伝えるのに時間が掛かっていた私を、後ろから背中を押してくれたんだ。




「私の事、本気で好きだった?」




って、何聞いてんの!?


うわー…バカだ。


言ったら訂正出来ない事を…




『好きだったよ。
でも叶わないってわかってたし、んで身を引いた時に夏奈から奈々の事聞かれてさ…』


「奈々ちゃん…可愛い?」




すると頬をほんのり赤く染めた。




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