虹をみつめて…。
照れ屋さんなのかな?
『わがままだけど…可愛いよ』
「ははっ!
でも私よりすごいお似合いだよ!」
『…』
二人が寄り戻って良かった♪
奈々ちゃんは碧斗の事、なんでも知ってそうだもん。
いつも笑顔で、元気で…
私より全然可愛い…
『彩葉はどうなの?
真紘と…』
顔を上げた碧斗と目が合う…
髪をかきあげて、じっと私をみつめている。
あー、きっと奈々ちゃんは碧斗のまっすぐな目に惚れたのかな?
なーんてね。
「おかげさまで順調だよ♪」
『なら良かった。』
頷き、立ち上がって帰っていく碧斗…
「ありがとね!」
だんだん遠くなる背中に大きな声を発した…
すると片手を上げて去っていく碧斗…
本当にありがとう。
碧斗のおかげだよ…
奈々ちゃんとお幸せに。
小さくなった碧斗の背中を見送って、私も公園を後にした。