虹をみつめて…。



いつもの放課後…


今日は久しぶりに真紘がバイトが休みだから、二人であの場所に行く事にした。


真紘は夏休みの後半からずっとレストランで働いている…


心配そうにみつめているとあっという間に着いてしまった。

予想通りなんにもなく、ただ静かなだけだった。




「寒いね…」


『じゃぁ、手繋ぐ?』


「うん!」




伸ばされた左手に自分の右手を重ね、ぎゅっと握りあった。


あっ、真紘の手温かい…


ずっとブレザーのポケットに手を入れてたからかな?




「虹…いつ見れるかなぁ?」


『んー…どうだろね』




あの日からまだ一度も見れていない…


虹にも色々条件があるみたいだ。




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