虹をみつめて…。



真紘…強くなったね?


今度こそもう大丈夫だ!


やっぱり渚さんの存在はちっぽけな私よりも、格段に大きな存在…


叶わないってわかってるけど、少しでも早く渚さんに近づきたい。


真紘が毎日笑ってくれるように頑張る。


もう悲しませたくないから。




『渚はね、俺が泣くと頬を引っ張るんだ』


「えっ!?」


『男が泣くな!って怒られたよ』




中学の頃、聞いたことがある。


同い年でも、女の子の方が精神年齢は上で同い年の男子が年下に見えるくらいって。


きっと渚さんは真紘の事をそう見えていたのかな?




「じゃぁ、今度真紘が泣いたらやる!」


『えっ!?
じゃぁ、絶対に泣かない』


「えー…
でも、その方が嬉しいよ」




ずっと私の傍で、笑っててよ。




< 345 / 360 >

この作品をシェア

pagetop