虹をみつめて…。



すると真紘は私の頭の包帯を優しく撫でた…




『よく頑張ったね…』




また泣きそうな顔してるし…


心配症かっての!


…でも、すごく嬉しい。




「ありがと」


『後は大丈夫なの?』


「肘と膝を擦りむいただけ!」


『痛かったでしょ…
ここまで来るの』




実は痛かったりもする…


けど真紘の笑顔を見れたから、そんな痛みはどこかへ飛んでいったよ?


だから大丈夫。




「うぅん、平気!」


『我慢しなくていいよ?』


「じゃぁ…ちょっと痛いかなー?」




イタズラげに笑ってみせた。


すると手を引っ張られて抱きしめられた…


左手は私の腰に優しく当てられて、右手では頭を優しく撫でてくれた…


甘えたい…


今日だけ…いいよね?




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