虹をみつめて…。




―放課後―




いつもどおりみんな早々と教室を出ていきあっという間に、教室には私と真紘くんの2人だけとなった。


真紘くんに数学のノートを貸している間、暇だったので消し忘れられた黒板の文字を消す事にした…




『ねぇ、彩葉ちゃんって神代の事好きなの?』


「はい!?」





静かだった教室に急に変な質問をされ、黒板消しを落としてしまった…



私が碧斗の事を…――?





『この前、彩葉ちゃん昼休みに神代のところ行ってから授業サボったじゃん』





頬杖をしながら聞いてくる真紘くん…





「いや、でもお弁当食べただけだよ?」


『ほんとに?』


「うん…」





真剣な眼差しで私の目をじっと見つめて、しばらくすると目を細くして笑った…






< 66 / 360 >

この作品をシェア

pagetop