虹をみつめて…。
―放課後―
いつもどおりみんな早々と教室を出ていきあっという間に、教室には私と真紘くんの2人だけとなった。
真紘くんに数学のノートを貸している間、暇だったので消し忘れられた黒板の文字を消す事にした…
『ねぇ、彩葉ちゃんって神代の事好きなの?』
「はい!?」
静かだった教室に急に変な質問をされ、黒板消しを落としてしまった…
私が碧斗の事を…――?
『この前、彩葉ちゃん昼休みに神代のところ行ってから授業サボったじゃん』
頬杖をしながら聞いてくる真紘くん…
「いや、でもお弁当食べただけだよ?」
『ほんとに?』
「うん…」
真剣な眼差しで私の目をじっと見つめて、しばらくすると目を細くして笑った…