恋の定義──そして今日も、君を想う──
そこへ、背の高い男の子が走ってきて、一番大柄な男の子を突き飛ばす。

「なんだよコイツ!!」

背の高い男の子は、女の子をかばうようにしてその前に立つと、他の上級生たちを睨み付け、今にも掴みかかりそうな勢いで叫ぶ。

「オレのレナをいじめるな!!」

「なんだとー!!」

上級生たちよりも背の高い男の子は、彼らを見下ろして、一歩、また一歩とにじり寄る。

「い、行こうぜ。」

「ああ、うん。」

男の子の迫力に圧倒された上級生たちは、逃げ出すようにその場から立ち去った。


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