恋の定義──そして今日も、君を想う──
サエからの突然のキスに驚いたユウは、サエの体を強引に引き離す。

「やめろよ!!」

「私じゃダメ?高梨さんより私の方が片桐くんを好きなのに、片桐くんは高梨さんじゃないとダメなの?」

「…レナは関係ないだろ…。」

「それじゃあ、私を見てよ。今、目の前にいて片桐くんにキスしたのは、私だよ?」

サエはユウの手を握ると、その手を豊かな胸にそっと導く。

「私…本気だよ?」


(もう、誰でもいい…オレを好きだって言って、レナを忘れさせてくれるなら…。レナがそれを望むなら…、オレは…。)


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