恋の定義──そして今日も、君を想う──
「ねぇ、アレ、どういうことっ?!」

マユはレナの腕を掴み、信じられない様子でレナの体を揺する。

「うん…。」

レナは何と答えていいかわからずうつむく。

「なんであの二人が?!」

「ユウのこと、好きなんだって…。」

レナがやっとの思いで言葉を絞り出すと、マユは目を見開いて問い詰める。

「“だって”…って…何があったの?ちゃんと話してよ!!全然わからない!!」

レナは小さく息をつき、短い沈黙の後、ポツリポツリと話し始めた。

「木曜の放課後、サエから頼まれたの。ユウのことが好きだから、協力してって…。手紙を預かって…ユウに、渡した…。」

何かを言いかけたマユの言葉を遮るようにチャイムが鳴った。

「ほら、チャイム鳴ったよ、行こう。」

何か言いたげなマユから逃げるように、レナは教室へと向かった。

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