恋の定義──そして今日も、君を想う──
「キミがレナちゃんかぁ!!いやー、一昨年の同級生から、ひとつ下の学年にレナちゃんって言うすげーかわいい子がいるって噂には聞いてたけど、ホントかわいいね!あっ、彼氏とかいる?いないならオレ、立候補してもいいかな?」

早口にまくし立てながら握った手を離さないシンヤに、マユが苛立った声を上げた。

「ちょっと!!突然なんなの?!手を離しなさい!!」

マユが強引に手を離そうとすると、シンヤはマユのその手を取りギュッと握った。

「いやー、キミもかわいいね!レナちゃんと一緒にいるってことは、キミがマユちゃん?」

「はぁっ?!手、離しなさいよ!!馴れ馴れしい呼び方しないで!!」

マユが力一杯、手を振り払うと、シンヤは楽しげに笑い声を上げた。

「気が強いんだねぇ。まぁ、それも悪くないかな!惚れちゃうかも。」

「は?!もう、あっち行ってよ!!」

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