恋の定義──そして今日も、君を想う──
ただ一緒に連れて行くだけではなく、自分にもしものことがあった時にレナが路頭に迷わないように、自分の築いてきたものがレナに残せるように、と結婚を申し出た。

レナと13歳も年の離れた須藤との間に恋愛関係はなかったが、随分悩んだ末に、昔から信頼を寄せている彼にならば、ついて行ってもいいかも知れないと思い、ニューヨークについて行くことと結婚することを承諾した。


それが、つい1ヶ月ほど前。

ユウと再会する、ほんの2週間ほど前のことだった。

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