恋の定義──そして今日も、君を想う──
ユウがいなくなってからの10年。


気が付けば、レナは、誰とも恋愛と言うものをせず、春には29歳になろうとしている。


ユウのことが、好きだった。

それが幼なじみとしてなのか、恋をしていたのかさえもわからないまま、答えのない迷路をさまよっていたような10年間だった。

ただ、自分にとって誰よりも特別で大切だったユウと言う存在を、簡単に忘れることはできなかった。

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